夜はまだまだ深かった。 戦闘の時間はおおよそ20分そこそこだった様だ。 母と姉が負傷者の治療と、傷口や当て布を洗う湯を用意した。 幸い池のほとりなので、清浄な水が沢山手に入る。 さて、これからは拷問の時間でもあるのだ。 賊はブルブル震えながら稲…
「襲って来ますかね?」稲目様に対して、護衛の隊長は小声で聞いていた。 「襲って来るだろうな。来るとすれば夜かな。存外、あ奴等こそがまさに土匪なのかも知れんぞ。あれらが明石の兵隊と言うのも怪しいもんじゃ。飾磨あたりの兵隊でなければ、ここまで越…
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